2013年03月14日

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』におけるツレちゃんの存在

先月末発売、歌川たいじさんのコミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』。
おかげさまで初版増刷、一時はAmazon全体で8位に食い込みました。すごひ…
外部編集者として、執筆依頼から編集DTPまで、もろもろかかわらせていただきました。
今日はね、この本にあやかって、自分の本の宣伝につなげますよ、ほんとすみません。

わたしが初めて歌川さんのことを知ったのも、
じつは『オトナ婚です、わたしたち』がきっかけでした。
中村うさぎさんのことを調べているうちに、
歌川さんのブログ「ゲイです、ほぼ夫婦です」にたどりついた(という記憶です)。

このブログで、すごく印象に残ったお話がありました。
歌川さんのお母さん(シングル母)が当時付き合ってた男性の
連れ子ちゃんについて描いた、じゃっかんステップファミリー的なエピソードです。
「タカラヅカ」
これを読んで、いつか歌川さんに、
「(離婚・再婚家庭の)子どもの気持ちを書いてほしいな」と思ったのでした。

それから約2年。ちょうどいい版元さんとつながることができたので、
「お母さんのことを描いてほしいんです」と、今回の本の執筆をお願いすることに。
でもそのときは、こんなにすごいお話になるとは、想像してませんでした、正直…。

歌川さんあまりご自分でおっしゃらないので、さらっと書いておきますが、
ほんとうに、身を切り刻んで描いてくださった。
胃をやられて、病院に駆け込むことも何度かあったようです。
「あぁ、とんだお願いをしてしまった…」と思うも、すでに走り出したフネ。

今回の本、ツレちゃん(相方さん)はあまり登場していないですが、
でもわたしはこの本に、すごくツレちゃんの存在を感じるのです。
なんでかなー?と考えたら、たぶん、
「歌川さんの横にツレちゃんがいてくれて、ほんとうによかった…」
とずっと思いながら本つくってたからかも、とさっき気づきました。

もし歌川さんひとりでこの本に取り組まれてたら、辛すぎて、
いまごろ入院されてたんじゃないかと思うので…;


ちと話が戻りますが、この本では主にお母さんと歌川さんの関係を描いているので、
「タカラヅカ」のようなステップファミリー的エピソードはでてこないものの、
「自分で何かを選択する」ということが許されない「子ども」という存在のせつなさが、
これでもかと伝わってくる本です。


・・・
『オトわた』と話をつなげたかったんですが力尽きました。最後に画像だけ…´д`
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2013年03月09日

非定型家族にとっての「二分の一成人式」

小学校で「二分の一成人式」っていうのがあるんですとな。10歳になる、四年生のときに。
うちのとこの小学校では、3月の保護者会の前の時間に、子どもと親と体育館に集めて、
子どもにもってこさせた家族写真を、スライドショーしたんだそうだ。
年度や担任の先生によって、やったりやらなかったり、やり方も違うらしいんだけど。

ひとり親、ステップ、里親家庭など、非定型家族では、これが悩みになると聞く。
「そういうの、やらないでほしい」という、切実な声。
みなさんの頭にある「理想の家族像」とは違う、うちの家族の姿を、
わざわざさらさんでくれよ、と思うわな。それもよくわかるのだけど。

でもほんとうは、というか理想は、どんなカタチの家族の子でも
「自分とこは、こういうふうでした!」って堂々といえるのが、いちばんいいと思う。
見てる子たちも「ああ、いろんなカタチの家族があるんだな」って、自然に学べる。
みなさんの頭にある「理想の家族像」だけが、家族じゃないんだって、わかるいい機会。

『オトナ婚です、わたしたち』なんか、非定型カップルの大集合だ。
どの人もたいがい、「自分たちのことを、他人に説明するときがめんどう」といっていた。
一般の形と違うことを、いちいち人にいうべきか否かで、悩んだりもするようだ。

ある人は、言わなければ「ふつう」に見えるんだから、言わないでおく、と言っていた。
それもひとつの選択ではあるけれど…、「ふつう」じゃなきゃ、だめなの?
わたしは、言いたいかな、と思った。

って、頭では思うけど。
うちも4月から4年生、二分の一成人式、どうしようかな。
ただスライドショーで家族写真をさらされて、
「あすこんちは親がひとりか、かわいそうにね」と見られるんだったら意味がない。

もしまたスライドショーやるんだったら、
いろんなカタチがあるんだね!とわかるような、意味のある見せ方をされたい。
夏休み前の面談のときにでも、担任の先生に相談するか。
担任、いい先生にあたるといいなー。

今日も宣伝(´-`)
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・・・
「二分の一成人式」は、とくに中途養育の親(継母、里親)が悩むそうです、
子どもの幼少期を知らなかったりするから。って、すみません、
わたしまだ「二分の一成人式」よく知らないので、このへんにしときます。。

2012年11月19日

「誇り高き、ひとり親族」

ブログ放置ごめんなさい、もう誰も見てないかも…と思いつつ、とっとと本題に。

先月、学校行事を見に行ったとき、
「誇り高き、ひとり親族」というフレーズが、ふと頭に浮かんだ。
べつに誇り高くなくてもよくて、要は「卑屈じゃない」ってことなんだけど。

フウフ連れの多い校内を、背筋伸ばして「ひとり親族」が、通りますよ。
そんな堂々とした気分で歩けたのは、初めてだったかもだ。

ステップファミリー、非婚親、同性カップル、里親家庭…等々、
いろんな家族の形をみてきて、
「どんな形でもいいじゃないか」って強く思うようになって、
それがやっと自分にも適用されて、
「ひとり親だっていいじゃないか」って
ほんとうに、思えるようになったのかもしれない。
自分のためだけじゃなく、いろんな形をアリにしていかなきゃって思ったら、
まず自分が背筋伸ばして歩こう、って思えたのかもしれない。

逆に言うと、「いままでは、そこまで思えてなかったんだね!」
っていうほうが、驚きなんだけど。自分でも。
ずっと嫌だったんだ、学校行事のとき、フウフ連れの多い校内を歩くのが。


・・・
もはや「みんなふたりでやってるとこ、ひとりでやってんだから、すごいだろ?」
と思って歩いてる。
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